ヨガってどんな人がやるといいのでしょう?
先生、質問です! vol.72
Question
「私のまわりでは、ヨガを始めたいと言っている人が多くいますが、女性が多い気がします。インストラクターの方々は、いろんな方を見ていると思いますが、どんな人にヨガをやってほしいと思いますか? そして、それはなぜですか?」
上記の質問を、関東ヨガインストラクターのナオ先生に聞いてみました。ナオ先生は、ヨガインストラクター養成スクール「ヨギー・インスティテュート」でもトレーニング講師をしています。
Answer
身体が固いなぁとすでに気づいている=ヨガを始める入り口にいます
…ということなのですが、それだと以上!となってしまいますよね(笑)。なので、私がよく遭遇する例をあげて、お答えしたいと思います。
私が「ヨガのインストラクターをしている」と伝えると、話題になるのが「自分は、カラダが固いのですが、ヨガできますか?」といった内容です。身体が固い人、固いと思っている人は、ヨガをすることに抵抗があるようです。
でもそれは、
身体が固い=ダメ、ではなく、
身体が固いなぁとすでに気づいている=ヨガを始める入り口にいる、
という人、ということなのです。つまり、身体が固いという先入観、固定観念すら、肯定的に捉えて、スタートできる準備のできている人です。なので、ぜひそういう人にはヨガをやってほしいのです。
そして、身体が固い!と主張する人は、必ず立位の前屈をして見せてくれますよね(笑)。
だからといって、身体が柔らかさの基準を、立位の前屈だけで判断するのは、もったいないし、なにより、個々に個性ある身体に対して一律にはいえないものなのです。
それよりも、その人にとっての“適度”が必要となります。それぞれの身体の使い方を知ること、気づくことが、ヨガをしていることの意義につながるはずです。その適度を計るものとして、以下を参考にしてはいかがでしょうか。
自分の適度を知ることが必要
ポーズを取るということは、身体の使い方を効率的な使い方を知るキッカケになります。それは、関節の稼働を知るキッカケ、筋肉の状態を知るキッカケになります。そのポーズを取るプロセスを、充分に感じてください。
人間、できない項目を上げるのは得意。自分のいいところを上げるのは、慣れてなかったり、恥ずかしかったりしますよね。
でもプロセスだったら、そんなこと考えなくていいのです。プロセスを大事にする。結果もまた、プロセス。
●プロップスをどんどん使って、ヨガをしよう!
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自分の柔軟さは、日ごろの調子を見逃さないツールとして
個々の身体の個性があって、固いからダメ、柔らかいからOK、とも言えないところが身体の不思議なところです。
人間は、部分的に伸ばしすぎでもよくなくて、その代表が、猫背です。猫背になっている背中側からみれば、伸ばしっぱなしで「伸張」という現象になります。そして、そのまま固めてしまって使わないと、筋肉の状態が「拘縮」「萎縮」に。そうなると、身体の個性というよりも、身体にとって具合の悪い状態になります。
日々、身体の調子は変わります。それを見逃さないツールとして、柔軟性で確かめるのはいいと思います。日々、デスクワークなどで座ってばかりいる方は、ちょっと休憩して、身体を動かしてください。そして「今日は調子よく動けた」「昨日よりカラダが固い気がする」と、気づくだけでOKです。
その気づきをもっと感じたいならば、ヨガはさまざまな身体の部位を動かしますので、とても有効です。
その気づきをもっと感じたい方は、ぜひヨガを一緒にやりましょう!
立って前屈するとき、腿の裏側が痛くなります。
開脚して前屈するのが苦手です。
ダウンドッグのときにかかとがつきません。
ケガをしないヨガの方法 3つのポイント
|11月4日「ヨギーYOGA DAY」で、ナオ先生とグルーブ感あふれるヨガを体験しよう!
INTO THE GROOVE ~心を動かし波を起こす~
2019年11月4日(祝日) ヨギーYOGA DAY 場所:スタジオ・ヨギーTOKYO
編集 竹内まり子