お悩み:
苦手なものより得意なものを極めたいと思いますが、苦手なものでも克服が必要なものってありますよね? 克服すべきものとそうでないものを、どう切り分けていますか? 割り切るべきものと、がんばるべきものの見分け方を知りたいです。

答えのヒント:
自分の眼の前に現れるもので苦手なもの、得意なものとは・・・・・・。
「苦手なもの」と位置付ける時点で、自分が歩む道(そのすべてが得意ではないけれど興味がある)にそれがあるという感じではないでしょうか?

そもそも自分に興味のないことはトライする必要はないでしょう。

スポーツに興味が無ければ、筋トレをする必要はありませんよね?そしてあなたがスポーツをしなくても、筋トレをしなくても誰も非難しない筈です。しかしサッカー選手になりたければ、体幹トレーニングとして筋トレも練習メニューに加えられるでしょう。得意で好きなのはサッカー、しかしそれを極めるために苦手な筋トレにも取り組まねばならない。

よく似たことは日常茶飯事に起こっていませんか? 料理が苦手でも、愛する子供にキャラ弁を持たせたければ、なんとか取り組むでしょう。

ヨガインストラクターも、ハタヨガが得意な人だけがその職に就いているわけではありません。人前に立つのが苦手な人もいます。特定のポーズが苦手な人もいます。

このように自分にとって意味があることを全うするには苦手なことも「もれなくついて来る」ことが多いのが現実です。そして、あなたが「苦手」を克服しないからと誰も非難しません。

心が動いても「苦手」があるから諦めるのなら、その程度の意味しかないことになるのでは?
しかし不得意なことを後回しにし続ければ、限られた世界でしか生きられないのでは?
自分らしさも得られないかもしれません。
「卵を割らなければオムレツは作れない」というフランスの諺もあります。オムレツでなくてもいいや・・・・・・と思っても、最終的には何かを食べなくちゃなりません。

私たちは、生まれつき何かが得意とは限りません。生まれたての子どもが、自分では何もできないのは当たり前じゃないですか。

今までの人生に於いて何らかの時間的、エネルギー的な投資をしたはずです。あなたが今取り組んでいることは、苦手に立ち向かうだけの価値があるのなら・・・・・・。

もちろん、疲弊することもあるでしょう。
あなたはきっと一休みしたいのでは?
休んでもよいですよ。

英気を養って「さぁ、この山を越えてやるか!」という新たなエネルギーが感じられたら、登りはじめましょう。
もう立ち上がらない!と今決めなくてもいいですよね?

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文 ヨガインストラクター ヤスシ/編集 七戸 綾子