米粉を使った何々は、すっかり代替食のイメージが無くなった。昔からある上新粉もだんごの粉も米粉なのに、「米粉」といわれるとまた別の、新しい食材のような気がするから面白い。確かに粒子が細かくなっていて使いやすいのだ。今や、米粉のパンもお菓子もたくさん売られているし、料理にだってもっと使いたい。

バターも生クリームも牛乳も好きだが、何故かホワイトソースは豆乳と米粉で作る事が多い。基本は豆乳150ccに米粉大さじ1の割合。2倍〜3倍量で作ると丁度いい量だ。米粉に豆乳(無調整がおすすめ)を少しずつ足していき、泡立器でよく混ぜる。あとは塩...300ccに小さじ1弱くらい。野菜スープの素(コンソメの素などでも)を少し入れると更においしくなる。もちろん、豆乳と言わず牛乳でもいいし、バターを加えても間違いないと思う。鍋に入れ火に掛け、絶えずかき混ぜながらふつふつと煮立ったら出来上がり。仕上げに白こしょうを振ると香りがいい。

これからの季節、ホワイトソースはグラタンなどに重宝する。ベースを作らずに、ポトフを作る要領で野菜や肉で透明な汁の煮物を作り(汁は少な目にしておく)、後から豆乳と米粉を入れれば白いシチューにもなる。米粉は後入れしても、小麦粉のようにダマになりにくいのが手軽で良いところ。とろみを見ながら加えていく。

もう一つ、韓国風お好み焼き、チヂミの生地にも米粉を使う。粉の1/4を米粉にすれば、小麦粉だけよりももちっとした食感になる。小麦粉75g、米粉25g、水130cc。もしくは、水100cc+卵1個。一年中、季節の具材で。

写真&文 中村 宏子