最後まで聴けない、と話題のスマホアプリ「寝たまんまヨガ」。なぜ寝落ちしてしまうのか、どうしていつもよりぐっすり眠れるのか。アプリの本当の使い方も含めて、監修&ナレーションを担当したキミ先生に聞いてみました。

――このアプリ、なぜこうも眠れるのでしょうか?

2つ理由があると思っていて、一つは「寝たまんまヨガ」が、瞑想の種類の一つだからです。慣れていない人が瞑想をしようとすると、ついうとうとしてしまいますよね。このアプリも、ゆったりしたガイドが眠りを誘っているのかなと思います。

――学生時代、スローテンポな先生の授業で寝てしまった経験に似ているかもしれませんね。二つめの理由とは?

ガイドを聞いていると、ほかのことを考える余裕がなくなるからだと思います。眠れない夜にありがちですが、寝ようと考えれば考えるほど、いろいろ思い出して目がさえてしまう。「寝たまんまヨガ」では、考える余裕を与えません(笑)。

――ユーザーのレビューで、アプリを使うといつもよりぐっすり眠れるという声をよく見ますね。

そうですね。実は「寝たまんまヨガ」では、序盤でレム睡眠のときの身体の状態に近づけるように構成しています。

――レム睡眠とノンレム睡眠という言葉はよく聞きますね。

眠りに入ると、まずノンレム睡眠に入って、次にレム睡眠がきます。ノンレム睡眠は脳を休ませ、レム睡眠は筋肉を休ませる時間です。ノンレム睡眠のときは、夢も見ていないまさに“熟睡状態”ですが、筋肉は多少活動しているんですね。身体、つまり筋肉が休み始めるのは、レム睡眠に入ってからです。

――ということは、「寝たまんまヨガ」で先に身体を休ませてから、ノンレム状態(熟睡)に入っている、ということですか?

そうですね。序盤で身体を緊張させたり緩めたりしますが、これでレム睡眠時に行われている身体の休息に近づけています。身体をしっかり休ませてから、ノンレム睡眠(熟睡状態)に入るので、起きたときのスッキリ感が違うのかなと思います。

→次ページ 寝たまんまヨガの本当の使い方とは?

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