サーフボードからヨガマットへ
マサ先生の場合
今回はマサ先生に、ケガを乗り越えヨガインストラクターを目指したきっかけと、美しく、機能的なカラダづくりについて聞いてみました!
――マサ先生がヨガをはじめたきっかけも、サーフィンですよね?
そうですね。サーフィンの能力向上を目的として始めました。当時は体が硬く、怪我が多かったので、柔軟性をつけたいと思っていました。
オーストラリアなどのサーフィン大国では、プロサーファーの強化プログラムにヨガがあり、また尊敬するプロサーファーがヨガを実践していることから、以前からヨガに興味を持っていました。
――実際にヨガを始めてみて、どんな感想を持ちましたか?
体に対する気づきが多くありました。ヨガを始める前は、サーフィン以外にもスノーボード、スケートボードなどを行っていましたが、体が硬かったので、ほぼ全身の関節や靭帯の損傷や炎症を引き起こした経験があります。特にリハビリもしていなかったため、ヨガをすることで可動域の制限や歪みに気がつき、調整することができました。整体師に一生治らないといわれた骨の歪み(O脚)も改善されてきましたね。運動能力、持久力やバランスも強化されました。ヨガを始めたころはサーフィンの大会に多く出場していました。大会中での緊張も呼吸法や瞑想から安定を得ることができました。さらに集中力の向上、自分の意志を貫く行動力なども培われたと思います。
――インストラクターになってみて、苦労されたことはありましたか?
一人でやるのと教えるのはまったく違うものです。最初のころはマニュアルのようにインストラクションの練習をしていましたが、そのとき、その場所にいる人をよく観ていないとタイミングも言葉づかいも一方的になってしまい心に響かなくなります。インストラクションはライブのようにその場の状況に合った流れが必要です。
今も繰り返し練習していますが、視野が狭くならないよう、繊細に生徒さんをよく観察し、必要ならコミュニケーションを取りながらクラスを進めるようにしています。
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