読者の方々から届いたインストラクターへの質問のなかから、特に多かったものをご紹介。あなたの「?」を「!」に変えます。

Question
ヨガのクラスの最後は必ず、仰向けになって寝るポーズ、シャヴァ・アーサナをしますよね。とても気持ちよくて、寝てしまいそうになります。ところで、インストラクターの方たちは、生徒たちがシャヴァ・アーサナをしているとき、何をしているのですか?

Answer
yoga リカ先生

シャヴァ・アーサナの時は、一緒に寝たり、携帯をチェックしたり、晩御飯の献立を考えたり、……なんてことはありません!

室温を調整し、場合によってはブラインドを閉め、ゆったりくつろぐようガイドをしたら、あとは静かに見守ります。稀に咳込む人や腰が痛そうな人がいた場合は、そっと声をかけて対処しますが、ほとんどの場合、静かに座って見守っています。クラス後の報告書に記入するため人数を再度確認し、人数が少ない時はマットを拭くためのおしぼりを配ることもあります。

マタニティークラスの場合は、ママのお腹を見て赤ちゃんを想像してほっこりしています。ママがリラックスして深い呼吸なので、赤ちゃんにも酸素や栄養がたくさん送られて、お腹がポコポコ動いたりするのを見ると、なんだかとっても幸せな時間になります。


yoga アヤ先生

シャヴァ・アーサナは、心身共にお休みする大切な時間です。ですので、初めは過ごしやすい環境にすることを心掛けています。

落ち着いた呼吸や身体でいるかを見ています。横でのポジションがきつそうな方には、楽になれるようにボルスターやブランケットなどを体にあて緊張が緩和されるようにしたり、アイピローなどを目元に置いたりしてより穏やかに過ごせるようにしています。また、耳から入る音は、意識にも働きかけるので気をつけています。

環境を整えた後は、私も静かに目を閉じたり、視線を落として座っています。この時間の穏やかな静けさがとても好きで、森林浴のように空気感を味わっています。

私自身ヨガを始めたばかりのころは、シャヴァ・アーサナをするために通っていました。短時間でリセットでき、睡眠もだんだん取れるようになったのが嬉しくて。ですので、シャバアーサナの時間は、ご自分のためにゆっくり過ごしていただきたいと思っています。


yoga ヤスシ先生

まずは生徒さんが快適な時間を過ごせるよう照明(日中は陽の光の入り具合)や室温に気を配ります。シャヴァ・アーサナの導入では言葉によるガイドもしますが、その後は静かに瞑想の座法で座っています。

ティーチングし始めた当初はスタジオ内を歩き、より生徒さんが快適になるようにとアジャストメントを施したりしていましたが、近年は生徒さんに時間とスペースを与え、そこに入り込まないように心がけています。クラス中はインストラクションをどんどん投げかけているので、シャヴァ・アーサナではプライヴェートな時間を静かに過ごしていただきたいですね。

編集:竹内まり子