読者の方々から届いたインストラクターへの質問のなかから、特に多かったものをご紹介。あなたの「?」を「!」に変えます。

Question
解剖学は、なんか難しそうなイメージがあります。レギュラークラスを受けるときにプラスになりますか?


Answer
pilates カオリン先生

確かに、解剖学と聞くと難しそうなイメージがありますね。体は骨や関節、筋肉、内臓などたくさんのパーツが集まってできているので、その構成や名前を覚えるだけでも大変です。ですが、それは「暗記」することの大変さです。

レギュラークラスを受講するのに暗記は必要ありません。そのエクササイズはどこを使っているのか?を理解するには、使っている部位の筋肉の作用や関節の使い方など、ある程度分かっていると、より体感しやすくなります。

例えば、「腿の裏側を使いましょう」という言葉に対し、まず「腿の裏(ハムストリングス)」を調べて、そしてその効果的な使い方を調べ、実際に意識して動いてみる!という事から始めてみてはいかがでしょう?その積み重ねが知識として経験に繋がりますよ。


beauty pelvis エツコ先生

解剖学は本当に奥が深い学問です。解剖学や運動生理学等は体を動かすことを教えるためには必須で、私も体を動かすことを学ぼう、仕事にしようと思ったときに勉強をスタートしました。

筋肉が動くシステムや筋肉がどこにどう付いているか、それによって関節がどう動くのかなど、その仕組みを知ると、自分の体の中で起こっている様々なことに驚きます。 まずは理解するというより、“体の不思議”を楽しむつもりで受けてみると良いのではないでしょうか。

自分の体の仕組みが少しでも理解できると、動きの質、精度が良くなります。ビューティ・ペルヴィスでは、筋膜ストレッチという手法がありますが、的確なアプローチが出来るようになり更なる成果が期待できますよ。


yoga カナコ先生

ヨガのポーズをすると体が気持ち良くスッキリとする!とクラスを受けられる方は多いと思います。と同時に、得意なポーズや不得意なポーズがあったり、柔軟性がある所や硬い所があったり、良いことをしているはずなのに、痛みが出てきたり……などなど、練習をすること
で様々な体に対しての思いも生まれてくることでしょう。

解剖学を学ぶことで、その思いを具体的にみる力をつけることができます。なんとなく意識を向けていた部分がよりクリアになり、機能的に動く智恵を持つことで、日々の練習の質を高め、より深い所からポーズの恩恵を受け取っていける事と思います。

解剖学というと難しく考えてしまいがちですが、皮膚の内側の素晴らしくデザインされた私たちの身体の構造に興味ち、謙虚な気持ちと共に身体と向きあいクラスを受ける事で気持ち良く、スッキリ!の枠を更に広げて楽しさと健やかさを増やして下さいね。

【関連講座】
アーサナを安全かつ効果的に行うための解剖学『ヨガアナトミー・インテンシヴコース』

編集:竹内まり子