ピラティスがリハビリに良い理由
今回のテーマは「ピラティスがリハビリに良い理由」です。
ピラティス氏は、自身が病弱でありそれを改善するためにこのピラティス・メソッドを考案しました。そのことから、ピラティスとリハビリの繋がりはとても深いのです。
リハビリとは?
足を骨折したり捻挫をしたりすると、しばらく足を固定することになります。固定したことで足の機能が低下するため「元の状態に近づける」ことを目的として、リハビリを行います。これは、経験のある方も多いのではないでしょうか?
リハビリ(リハビリテーション)とは、「再び適した状態になること」や「本来あるべき状態への回復」などの意味を持ちます。
できるだけ早く機能を回復させることを一番の目的としますが、体にとって負担になるような施術は行いません。つまり、短期間で低負荷であることが絶対です。
ピラティスがリハビリに取り入れられているという事は、機能改善に適したエクササイズであることや、ケガの予防や早期発見に繋がるという事も評価されていますが、
リハビリの根本である「短期間で結果が出て、なおかつ体にとってマイナスな負荷がかからない」が一番大きな理由なのです。
ピラティスは本来ならマンツーマン(1対1)で、ピラティスマシンを使って動きます。1対1なら、自身のクセや弱い部分に直接アプローチし、短期間で機能改善や向上を目指す事ができます。そう思うと、リハビリと直結させても「なるほど」と頷けますね。
ただ、グループレッスンではさすがに短期間での結果は期待できません。普段のレッスンでも皆さんは、機能向上や改善、ケガの予防などの目的を持って参加していると思います。短期間で効果は得られなくても、低負荷で体を動かす事へ意識を向けてみませんか? 本来、ピラティスはその様につくられたメソッドなのですから。
骨盤のポジションや背骨のポジションが正しい状態でエクササイズを行えば、お腹(腹筋群)は必然的に使えます。
「腹部が上手に使えない」という時は、そもそものポジションが間違っているのです。
つまり、あとから頑張ってお腹に力を入れてみる!のではなく、そのポジションが正しいか? を確認してみましょう。
私はよく皆さんにこう言います。「お腹はお腹で使ってね」と。肩に力が入ったり、時には、ものすごく顔に力が入ったりしています(笑)。余分な力は必要ありませんよ。
by ピラティスインストラクター カオリン