ビューティ・ペルヴィスインストラクターのノリコです。みなさんは、「24時間働き続けることができますか?」と聞かれたら、ほとんどの方が「無理!」と答えるのではないでしょうか。

まず、集中し続けるということには限界があります。また、睡眠も必要です。そう、人の体は、睡眠と覚醒、集中と弛緩というようなONとOFFのリズムを繰り返すことで上手く機能しています。

このように日常生活を振り返ると、骨盤をゆるめることの必要性があることがよくわかります。 骨盤もまた、ON&OFFリズムと大変深い関係にあるのです。複雑な働きをシンプルに言ってしまうと、骨盤が締まると体はONモードに、骨盤がゆるむとOFFモードになるのです。

1日の中では、朝から昼にかけてが、骨盤が締まっていく時間です。覚醒し、活力が出て、集中力も高まります。昼食後は、骨盤が一旦ゆるみリラックスモードに。15時くらいになると、ほっと一息入れ、仕切りなおすのは、そんな骨盤の反応が関係しています。さらに夜に向かっていくと骨盤はゆるみだし、いよいよ眠くなります。

ところが、骨盤の反応が鈍いと、本来なら自然にゆるむべき時に上手くゆるみません。家に帰ってもなかなか仕事モードが抜けず、夜になっても寝付けない、ということが起こるのです。すると、翌朝は締まるはずの骨盤は締まりきらず、ダラダラと日中を過すようになります。

さらに女性はこのゆるむ、締まるという反応が男性よりも大きく、より骨盤の弾力が必要です。イライラ、冷え、生理痛、PMS、婦人科系の不調など、体に様々な影響を与える原因のひとつです。

現代社会は、骨盤が緊張し、締まっている時間が長い傾向にあります。夜も明るい中で過ごすこと、パソコン、スマホの長時間使用、長時間のデスクワーク、ストレス、体をあまり動かさない生活……。環境やライフスタイルを見直していくとともに、骨盤を積極的にゆるめる時間を持つことが、現代人には必要です。

骨盤をゆるめることを積極的に行うことで、ゆるむ、締まるという反応がスムーズにおきるようになり、体型のコントロールもしやすくなります。

ぜひ、「ゆるめること」を体のメンテナンスに取り入れていただければと思います。

文 ビューティ・ペルヴィス インストラクター ノリコ/編集 七戸 綾子