子どもの世話などでイライラ。どうしたら心穏やかにいられるでしょうか?
先生、質問です! vol.61
Question
産後のヨガクラスにときどき参加している30代主婦です。出産後は子どもの世話で、どうしても寝不足だったり、思うように事が運ばず、イライラしたりしています。
インストラクターの方々は、いつも笑顔にあふれていますが、穏やかな気持ちを保つために心がけてらっしゃることはありますか?
Answer
スタジオ・ヨギーでは、子育て世代のヨガインストラクターが数多くクラス担当しています。その中から、まずはおふたり、産後リカバリーヨガやママヨガを担当しているインストラクターに聞いてみました。
「子育ては毎日のこと、体力的にも精神的にも大変だと思います。私は今、2歳4ヶ月の男の子がいて、やっぱり日々、大変!と思ったり、むむむむと頭を抱えてしまいそうな気分になりそうなときもあります。
でも、『真剣に生きているけれど、深刻になり過ぎない』を心掛けているようにしています。
子どもの世話でもなんでも、自分ができることはやって、あとは考えすぎずに、ちょっと遠くから見るようにしています。これ、ちょっと瞑想に近いですよね。
あと、物理的に体を休めるのは必要です。お子さんをどなたかに見てもらえるようだったら、その間は(家事などせずに)寝てください!」
「私も一人息子がいて、10歳になります。ずいぶん大きくなったとは言え、まだまだ私も子育て真っ只中。嬉しいこと、楽しいことが増えると同時に、とほほーと呆れることやガックリと肩を落とすこともまだまだたくさん続いています。
そんな中、私と息子の決め事が1つあります。それは毎晩寝る前にそれぞれ『今日一番楽しかったこと、嬉しかったこと』を報告し合うことです。まだ彼が赤ちゃんの頃、生後1ヶ月程度の小さな頃から今に至るまでずーっと毎日続けています。
寝る前、いろんな考えごとをします。“あーあ、今日は感情に任せて怒りすぎちゃったなぁ…”、“ママ友とのランチに誘ってもらえなかったー”などなど。そんな時、寝る前の直前に今日の一番楽しかったことを口に出して言うことで、その日一日が何だか今日はよかったな、という感情のまま終わることが出来ます。
『お母さんは、今日は、夜すっごく素敵な三日月を見れて嬉しかった!』
『あだー、あばー、ああー』(息子がまだ赤ちゃんの頃)
『そっかそっかー!それは楽しかったねー!』(上記の「あだー、あばー、ああー」への返答)
『お母さんは、今日は、お昼に食べたカレーがすっごく美味しかったことー!』
『僕は、今日は公園でみんなと鬼ごっこして捕まらなかったこと』(最近の息子の言葉)
他人から見たらつまんなーいことでもいいのです。
寝る前に口に出して確認することで、ああ、今日はこんな一日だったなぁ、と、その嬉しい感情のまま眠りにつくのです。
忙しい毎日の終わりのリセットタイム。みなさんもどうぞハッピー貯金をして下さいね!」
ハッピーな出来事の報告会、簡単にできるし、小さな幸せで毎日がありがたく感じられそうですね。前述のヒロコ先生もやっているそうですよ。
次のアキコ先生は、スタジオ・ヨギーで産後ヨガのクラスはありませんが、通常ヨガクラスを担当。ちょうど2歳になった女の子のお母さんです。
「子どもが生まれてから、3年間は修行だ!と思って過ごすことにしています。もう、私が子どもの召使いというか、後輩というか、そんな立場でがんばろうと(笑)。同じ土俵には立たず、張り合わないことにしています。そうすると、気づかされることが多く、私も成長させてくれてありがとうって思えますよ。」
そして、なにごとも『まあ、いいか』と思うようにしているというアキコ先生。幼い時期の子育てを、かけがえのないものとして実感するには、少し俯瞰で見るのがよいようです。
小さな命を守る親と、子どもの関係はかなり密接なもの。けれども、気持ちではほどよい距離を保つのがいいようですね。それは、ほかの人間関係でもいえそうです。
編集 竹内まり子