人間関係を劇的に変える!?共感コミュニケーションって何ですか?
これら、コミュニケーション”あるある”ですが、これは人間ならば当たり前だと思いませんか? みんながみんな「完璧なコミュニケーションが取れている!」という状況のほうが、むしろ怪しい気がします。
それでも少しでも、よりよい人間関係/コミュニケーションを築きたいのは確か。
そこで、コミュニケーション方法のひとつである「共感/非暴力コミュニケーション Non-Violence Communication」(通称NVC)をご紹介したいと思います。
NVCとは、アメリカの心理学者マーシャル・ローゼンバーグ博士によって体系づけられたもので、感情から生まれる真のニーズを探り、共感を持って臨むコミュニケーション方法です。
人と人が会話などでコミュニケーションを取ると、自然とそこに感情(feeling)が生まれてきます。同じコミュニケーションをとっているのに、感情・考えが違うとズレが起こる……そもぞも、人それぞれ感情・考えが違うのは当然ですよね。
意見や感情は違うことを前提に、自分自身の心と相手の心に耳を傾けて、お互いが真に必要としているニーズ(needs)を探っていく、それがNVCの基本だといわれています。
インストラクター「今日は、〇〇先生がお休みで、代わりに私がクラス担当します」
クラス受講生「え~! 〇〇先生、お休みなんだ……」
インストラクター「……」
この時、ヨガインストラクターは「私のクラスでは嫌なのかな、悲しい」と感じ、受講生は「〇〇先生はお休みかぁ、残念」と感じているのでしょう。
この感情はそれぞれがもった、自然なものとしてまずは置いておいて、そこから2人が本当に必要なニーズ(needs)を探ってみると、ヨガインストラクターには、その感情の先に、受講生に対する「インストラクションを精いっぱいやる」という「思いやり」や「相互関係」を、受講生はインストラクターに対する「〇〇先生のクラスが好きだけど、ヨガをやりたいんだ」という「帰属意識」「明瞭さ」があるといえます。この2人のニーズ、実は似ていませんか? つまり、ニーズは寄り添える、という考え方です。
このことは、同時に、判断(judgement)では、分離をもたらしてしまう、とも言えます。良い/悪い(good/bad)、正しい/間違い(right/wrong)、こうあるべき/こうあるべきでない(should/shouldn’t)……これでは、2人が寄り添うスペースはないですよね。
このように、どういった感情(feeling)が、どういったニーズ(needs)をもたらすのかを、NVCでは探っていきます。すぐには、感情(feeling)からニーズ(needs)をひもとくのは難しく、少々の訓練が必要です。NVCでは体系だったメソッドに沿ってたくさんのエクササイズの実践しながら学べるようになっています。
”寄り添う”スペースを持つこと・・・このような共感コミュニケーションの方法を知っていると、やみくもに自分の否定的な感情に捉われることもないでしょうし、相手の言葉に感情的に反応してしまうことも減りそうですね。
NVC提唱者・ヨガ講師 キャット・マッカーシー インタビュー
ヨガは、人生を個人的に受け止め過ぎず、新たな視点を与えてくれる
NVCを受講したヨギー・インスティテュート スタッフの声
自己と他者に共感するコミュニケーションを学ぶ
|お知らせ
「共感/非暴力コミュニケーション Non-Violence Communication」(通称NVC)提唱者であり、ヨガ講師のキャット・マッカーシー先生によるプログラム
ワークショップ
ヨガと共感コミュニケーション(NVC)についての基礎知識を学ぶ
2019年4月25日(木)18:30-21:30 @スタジオ・ヨギー五反田
2019年5月11日(土)13:00-16:00 @スタジオ・ヨギー名古屋グローバルゲート
2019年5月10日(金)18:30-21:30 @スタジオ・ヨギーOSAKA(梅田)
トレーニングコース
『共感コミュニケーションスキルアップコース』
このコースは、3つの進歩的なパートに分かれた合計54時間のステップで構成されています。
-パート1(18時間)Built the Field –感情、ニーズの明確化と判断の解釈
-パート2(18時間)Empathy Workout – 共感力を養おう
-パート3(18時間)Conscious Communication:衝突をつながりに変えよう
Empathy Workout~共感力を養おう
共感コミュニケーションスキルアップコース(パート2)
2019年5月3日(金・祝)~5日(日)@yoggy institute lab(中目黒)
文 竹内 まり子