物語をつむぐように、生まれた靴下 1/2
メリ ヤ クー ~言葉と素材~
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バイヤーの声から生まれた冷えとり靴下
靴下のブランド「メリ ヤ クー」は、2009年からスタートしました。2014年より3人体制となっています。コレクションライン、冷えとりに加え2015年春展からハイゲージラインのen Lille(リーレ)、2016年春展からリラックスウェアのme.(ミードット)もスタートしています。
コレクションラインを始めてしばらくした後に、バイヤーさんから、冷えとりという靴下を履くことで健康を保つという健康法があるというお話を聞いたのがきっかけで、冷えとり靴下を始めることになりました。“冷えとり”と言うキーワードからいろいろと調べていくうちに、ファッションを扱う会社なので、服に合わせやすい冷えとり靴下を一からつくろうということになりました。足の小さな方にも履いていただきやすい、フィット感のある冷えとり靴下やレギンスなどを2011年夏の展示会からリリースしました。
本格的な冷えとりでは、何枚もゆるゆるの靴下を重ねるので、もこもことなって靴や服にフィットしない、ということもあり、メリヤクーの冷えとり靴下は、入門編として、手軽に始めやすいように、ほどよいフィット感を重視し、重ね履きの枚数が少ないセットなどもつくっています。
天然素材へのこだわり
ウールは、実は年間通して履いていただける万能選手です。冬は暖かく、夏は涼しいといわれているウールは、保湿性と保温性が高く放湿性もあり、暑いときには汗を放湿し温度調節をします。
絹は、吸湿や吸汗性に優れさらりとした履き心地が特徴です。
物語をつむぐ、“言葉”を大切に
デザイナー自身が自分のデザインした靴下のタイトルや物語を考えます。4~5行程度の限られた文字数の中で、お客様にその土地を感じていただけるテーマや言葉選びを心掛けています。
「白に浮かぶ輪郭」はポーランドの伝統的な柄のお皿をテーマにしていますが、タイトルと物語を一緒に合わせて読んだときに、あ、これはこういうお皿のことを言ってるのだな、と想像を膨らませながら、靴下も含め楽しんでいただくというような言葉でタイトルを決めています。
ポーランドを知っている方もそうでない方も楽しめるように、リアルな国の様子より物語めいた雰囲気を持たせたいなとも思っています。
2011年から冷えとりのラインを始めた時のテーマが北アメリカの旅でした。以来、自給自足な暮らしをするアーミッシュの人々の生活を物語にしたようなストーリーが、冷えとりアイテムには現在も共通でつけられています。
「月と小さなワンピース」
井戸で汲んだ水を湧かし・・・洗濯板で洗った色々のワンピースが長いロープの下で揺れています。アーミッシュの洗濯の様にいろいろと並んだメリヤクーの冷えとりアイテム。
というように。
メリ ヤ クーの世界観を確立させるためにも、「言葉」はすごく大事にしています。お客様もきっとそこも含めてメリ ヤ クーのファンでいてくださるような気もしています。
冷えとり靴下は、卒業するときがくる?
靴下の重ね履きをしなくても良い状態になれるのが理想だと思いますが、日常生活を送っている以上、おそらくずっと終わりはないのではないかなと思います。あらゆる害のありそうなものやこと、食べ物を断ったとしても病気になったり、調子が悪くなることもあるのかなとも思っています。
冷えとりは体だけではなく心の冷えもととのえるといいます。日々の自分の体と心に向き合い、穏やかな状態でいるために「冷えとり」をずっと続けている方もいますし、ただ、人によってはもう必要ないかなと感じた時がある意味、卒業の時かもしれません。
個人的には足元が温かい状態は心地よく、もはや日常になっていてまったく苦ではないし健康法として頼ってしまっているので、やめることはないかなと思っています。ただ、代謝をアップしたり筋力を保つために運動も少しですがしています。
始めたいなという方には提唱者の進藤義晴さん、その娘さんの冷えとりアドバイザー進藤幸恵さんの著書を読まれることをおすすめします。
>>【後編】どんな風にデザインをかたちにしていっているか?に続く
>>メリヤクーの靴下、レギンスのショッピングページ
>>これが本当の「冷えとり」の手引書 ショッピングページ
お話し メリ ヤ クー 企画 渡辺 梓 / 編集・七戸 綾子