「天然アロマの効果」「精油の選び方」に続いて、ボディケアに使う植物オイルについて、アロマテラピーを中心に活動している美容家のおかせみと先生にお話しをうかがいました。

エッセンシャルオイルは揮発性です。いわゆる植物オイルは不揮発性オイルで、ナッツからとった、など、その地域に生息している実を潰して、体に塗って癒してきた歴史があります。マッサージの歴史はというのは実は古いんです。いかに長く人間の生活がオイルと関わってきたかを象徴しています。面白いですよね。

砂漠地帯では乾燥予防など、そこに必要な効果を持ったオイルが、地域に生息した植物から取れていました。アフリカで採れるバオバブオイル、シアバター、 アメリカ南西部やメキシコ北部などで採れるホホバオイルは強い紫外線から肌を守ります。

よく、オイルを塗ると日焼けするのでは、と言いますが、実際は、天然の植物オイルにもSPF値があります。たとえば、b-i STYLEのf-s トリートメントオイルで使用しているマカダミアナッツオイルにはSPF値が6。市販の日焼け止めのように強い紫外線防止はできませんが、ビタミンE をはじめたくさんの抗酸化ビタミンが豊富に含まれている上質な植物油は紫外線から受ける肌のダメージは軽減できます。

私はラベンダーをホホバオイルやマカダミアナッツオイルで希釈したものを日焼け止めとして使います。強力な紫外線ブロックの効果はなくても、上質な植物オイルは、肌のことを考えると、総合的に良い日焼け止めになります。私は、市販の日焼け止めは使いません。

そもそも皮脂は脂です。皮脂に近い上質なあぶらを塗ってもシミにはなりません。一般の化粧品では皮脂に成分を近づけるために、グリセリンやスクワランが使われていますね。

ホホバオイル、マカダミアナッツが皮脂に近いと言われるのは、皮脂が持ってる成分を持っているからです。それらは、浸透がよく、皮脂の代わりをしてくれます。

また、美容に使われている理由に、抗酸化力が強い点があげられます。バオバブ種子、インカオメガオイルには、オメガ3が多いです。それらは食べても効果があります。ビタミンEが多く、ビタミンの宝庫です。保湿性が高く、肌がやわらかくなります。

関連記事
アロマテラピーを日常に vol.1 天然アロマの効果
アロマテラピーを日常に vol.2  精油の選び方

お話し おかせ みと/編集 七戸 綾子