割座ができません。
vol.3
割座(正座ですねを外に出して座る姿勢)がしづらいという場合には、脚の張りが強かったり、股関節まわり、膝関節、足首の関節などが硬いことも考えられます。
割座の目的は、脚の前面と背骨を伸ばすことなので、足首や膝関節に負担をかけないことが大切です。プロップスをうまく使いましょう。
ももの前側を伸ばす準備のストレッチとして、立って、伸ばしたい側の脚の膝を曲げて、同じ側の手で足首をつかんで、ひざを中心に寄せながら、曲げているほうの膝を床の方に近づける。吐くときに、脚の甲をキックするように、膝をうしろに向けるというのをおこなってみましょう。
プロップスを使う場合
ブロック1つ
ブランケット2つ
腿の前が張る方
床に膝をつき、両足を離しブロックを両足の間に置きます。そのブロックに座り、おしりを安定させます。お尻の高さをつくることで、骨盤が立ちやすくなります。ももの前のストレッチも軽減されます。ブロックが固く感じたり、高さが足りない場合は、ブロックの上にブランケットをしいてみましょう。
足首が固い場合は、床との間に隙間ができるので、巻いたブランケットをその隙間に置き、足首を安定させましょう。足指も開いて、床をしっかり押すことができます。
ふくらはぎに痛みを伴ったり、スネが安定しない場合は、ブランケットを薄くして、ふくらはぎとももうらの間にしいてみましょう。正座のときにも有効です。
両手はやわらかく太ももの上において、背骨を伸ばし、肩を柔らかく目線を前方へ向け、丁寧な呼吸を繰り返す。最初は1~2分やってみて、慣れてきたら徐々に時間を伸ばしていきましょう。
さらに、腕を上に伸ばしておこなうと、体側が伸びて目線も上がり、背骨を伸ばしやすくなります。両手の指と指を絡めてくるっと手のひらを上にして、肩の力を抜きながら、手のひらで天井を押し上げます。10呼吸くらいしてみましょう。
ムーブメントコンディショニング
「反る・丸まる・ねじる・側屈」の動きを組み合わせ、じっくりと体の深部へアプローチすることで体の柔軟性を高め、関節や筋肉の動きを滑らかにします。
ヨガのポーズを使って、骨盤周辺の深層(コア)の筋肉を使いながら動くことで、全身の調整をおこないます。体をほぐすパートと、調整のパートがあります。今回は特に股関節の調整にフォーカスしています。
写真・文 ヨガインストラクター スズカ/協力 ヨガワークス/編集 七戸 綾子