眠れない夜に。リラックスする呼吸法で眠りを誘う
そんなとき、考え事をしたり、スマホをいじったりするのは逆効果。思考が忙しく動いていると、自律神経は昼間のような活動状態、いわばスイッチがオンのままになり、体もつられて緊張状態に。眠りから遠ざかってしまいます。
電気がない時代は、明るい時に仕事や作業をして、日が暮れたら体を休める、自然に沿った生活でした。
現代の生活は、24時間いつでもコンビニやインターネットが利用でき、夜中に働くひともいることでしょう。便利になる一方で、昼間に体を動かす機会は減り、夜でも明るい画面をみることで、いつでもスイッチがオンの状態になりやすくなります。
なかなか眠ることができないときは、本来なら自律神経がオフになるべきですが、スイッチの切り替えがうまくいっていない状態です。また、眠ろうとしても眠れないこと自体を気にしてしまうと、さらにストレスがたまって、どんどん目が冴えてしまうという悪循環に。
寝つきがよくなりたい場合、こんな時は、眠ろう眠ろうと焦らないことが一番。気持ちを楽に、身体をリラックスさせて、のーんびりと、なにもしない。活動しない。眠らなければ!という気持ちを手放すことができると、自然に眠りは訪れます。
でも、「なにもしない」ってとても難しいです。そんなときにおすすめなのが、ヨガの呼吸法。のんびりと吐く息を長くすることで、眠ろう、眠らなきゃ!という気持ちを手放します。
【動画】すこやかな睡眠のための 安らぎのポーズと腹式呼吸法
1 仰向けになり、伸びをします
力を抜いてリラックスします。
ここから、おなかをやわらかく動かす、腹式呼吸をおこないます。
2 脚を楽な幅にひらいて、両手のひらをお腹の上にのせます
おなかは動いていますか?
3 吸う息でおなかをふくらませます
4 息を吐ききって、おなかをへこませます
5 あと9回おこないます
3カウントで吸い入れ、6カウントで吐くのを、あと9回おこないます。吐くときに、力を抜くのがコツです。吐く息ごとに体が床に沈み込むように、全身の力をゆるめて床にあずけましょう。
6 吐く息に身を任せて、そのままお休みしましょう
モデル ヨガインストラクター ナナコ/考案 ヨガインストラクター リカ/執筆 ヨガインストラクター マリコ/編集 七戸 綾子