なんだか理由はないけど、気分が落ち込む、気持ちがもやっとする、イライラする、やる気が起きない、集中力にかける…

そんなとき、お手軽に気分転換をする方法は、ありますか?

コーヒーやお茶を飲む、好きな物を食べる、だれかとおしゃべりする、いろいろ方法はあるけど、どれもフィットしないとき、とっておきの方法をご紹介します。

おすすめなのがヨガの胸式呼吸です。
・用意するもの、、、特になし!

気持ちが晴れず、もやがかかっているようなとき、じつは脳が酸素不足になっているサインかもしれません。脳の重さは、大人で1200~1400gと体重の2%程度ですが、脳で消費される酸素の量は全体の20~25%です。脳はそれだけ酸素をたくさん必要とする臓器なのです。

簡単な動きと呼吸法で気分を速攻リフレッシュしましょう。背骨を動かすと、肋骨まわりの呼吸筋の動きがよくなり、呼吸を深めることができます。そうすると、体内に取り込む酸素の量が増えるのです。

たかが呼吸、されど呼吸。あなどれない呼吸法。脳に十分に酸素をおくって、目の前のもやをぱっととりはらいましょう。

たとえ今の自分を取り囲む状況が実際には変わらなくても、曇った眼鏡のままで見る景色と、リフレッシュして前向きな気持ちで見る景色とでは、同じ景色でも違って見えるかもしれませんね。

それでは、「気持ちを切り替える呼吸法」をご紹介しましょう。

【動画】気持ちリフレッシュ 正座のキャット&カウと胸式呼吸法

まずは背骨を大きく動かし肋骨周りの筋肉の動きをよくしましょう。肋骨周りが柔らかく動くことで深く呼吸がはいってきます。胸の奥深くに吸い入れる胸式呼吸で交感神経をオンにし、やる気をアップ!

1 正座で座ります

正座で座りましょう。

2 こぶしを握り、ひじを後ろへ引いて胸を開きます

握りこぶしをつくって、ひじを後ろへ引きます。肩甲骨を真ん中に寄せ、胸を前に開きましょう。

3 両手を前に伸ばし背中を丸めます

吐きながら、手のひらを外に向け前に伸ばします。背中を丸めましょう。おへそを覗きこんで首の後ろ側も伸ばします。

4 3回繰り返して、3回目は首もそらせてみます

吸いながらひじを後ろへひいて、胸を前から上に引き上げます。吐く息で、手を遠くへ引き離しながら背中を開きます。自分の内側をのぞき込みましょう。最後は、吸ってひじを後ろへ、十分胸を前から上に引き上げて、大丈夫であれば顔を天井へ向けます。

吐きながら背中を丸めておへそを覗きこみます。

5 姿勢を戻し呼吸を整えます

息を吸って背骨をもどし、吐きながら両手を腿におきます。
肩や首をリラックスして呼吸を整えます。

では積極的に胸を開いて呼吸を深める胸式呼吸を練習します。

6 両手を肋骨にあてて、息を深く吐きだします

両手を肋骨にあてて、息を深く吐き出します。
もやっとする気持ち、イライラ、ネガティブな気持ちがあればそれも一緒に吐き出しましょう。

7 息を吸って、肋骨を前後左右に広げます

肋骨で両手を押し広げるイメージで、胸いっぱいに吸い入れます。
山の頂上で朝のフレッシュな空気を吸い入れるイメージです。

8 深く吐きだしたら、3回繰り返します

深く吐き出す息で肋骨が小さくなるのを感じとります。吸ったときに広がり、吐いたときに戻るのを手で確認しながら、もう3回胸の呼吸を繰り返します。

9 両手を楽なところにおいて、胸の呼吸を続けます

手を下ろして、胸の呼吸を続けます。あと9回おこないましょう。
自分の内側の広々した空間を感じとります。

10 吐く息で自然の呼吸に戻ります

最後は、吐く息とともに自然な呼吸に戻りましょう。いったん目を閉じて、まっさらな新しい気持ちで目をひらきましょう。

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モデル ヨガインストラクター ナナコ/考案 ヨガインストラクター リカ/執筆 ヨガインストラクター マリコ/編集 七戸 綾子