一年中手に入る輸入の果物に比べ、国産の果物から季節を感じるのはとても楽しい。春の苺以降、パッとしなかった果物売り場も賑やかになって来た。枇杷やさくらんぼの旬は短いが、スイカやブルーベリーはこれから。桃も見かけたが、こんなに早かったっけ?と、買うのに戸惑ってしまう。

今回は旬のブルーベリーと100gの小麦粉でスコーンを作ろう。
ブルーベリー60gは予め冷凍しておく。小麦粉100gとベーキングパウダー小さじ1を合わせてふるっておく。粉の2〜3割を全粒粉にしてもいい。ふるった粉の中にきび砂糖大さじ2、塩ひとつまみを加えよく混ぜる。そこへプレーンヨーグルト60gと植物油(太白ごま油、菜種油、サラダ油など)30gを合わせて良く混ぜたものを加える。ゴムべら等で全体をざっくり混ぜて、まだ粉っぽさの残るところへブルーベリーを加える。生地がまとまりすぎてしまうと、ブルーベリーの入る余地が無くなってしまう。また、ブルーベリーを冷凍させておいた理由は、この段階で生だとつぶれてしまうから。

ブルーベリーが生地の中にまんべんなく混ざり、かろうじて粉っぽさがなくなったらこねたりせず、ひとまとめにする。12cm×8cm×2.5cmの厚みにして、6等分、もしくは8等分に切る。200度にあたためたオーブンで15〜17分焼く。

生で食べるとぼんやりした味のブルーベリーも、火を通すと甘味が凝縮し、なによりきれいな紫色になるから不思議。ブルーベリーの季節が終わらないうちに、ジャムやソースも作りたい。

写真&文 中村 宏子