無難な女性は、彼氏が出来ない : yoggy magazine

無難な女性は、彼氏が出来ない

～アルファな女性たちへ～

キネシオロジー講師のイズミ・タキグチです。

恋する季節の春。
ヨギー・マガジンさんから記事の依頼を受けたとき、春が近づいているせいか様々な女性が私の所に恋についてセッションに来ていた。その女性のほとんどは、アルファな女性である。

「どうしたら、私は恋を掴めますか？」と真剣に悩んで来る。そして、how toを求める。彼女たちの今までの勝負は、how toで決まっていたから、そのパターンから抜けない。勉強も仕事もhow toで全てやるべきことをやってきた。だから、「恋」についても、how toを求める…。

女性には二つのタイプがある。
一つはアルファ（α）な女性、もう一つはベータ（β）な女性。

前者のアルファな女性は、とても優等生。言われたことはきちんとこなし、相手の気持ちを先ず優先に考え、職場でも重宝される出来る女性。自分で問題点を見いだし、自分で問題処理をしていく。アドバイスも求められるし、自分もそれなりのことは自分１人で乗り越えて来た自信がある。

ただ、甘えることよりも、頑張ることの方が得意としている。甘えるなんて、自分が怠けていたり、人様にご迷惑をかけたり、利用している気分になる。正義感が強く、公平に誰にも文句を言われること無くそつなくこなそうと一生懸命。職場では、戦隊ものでいうところの赤レンジャーの地位を確立している。

一方で、ベータな女性は、とても天真爛漫。自分の感情を優先にして相手に伝える。相手の気持ちよりもまず“私はどう感じるか”ということをずっと悪気もなく話す。自分が好きなことに対してケタケタ笑いながら、深刻になるよりも軽いノリの方が楽。

ただし、問題が起きたとき、彼女たちの悩みは、アルファの女性の悩みにしてみたら、ちっぽけだが、本人は本気で悩んでいる。その姿が小動物の様に可愛らしく、しょうがないなあと言いながら周りが手を差し伸べてくれるタイプ。甘えることが得意で、ぶつぶつ文句をたれる。その姿もまた可愛らしくて、結局は誰かが問題を解決してくれる。職場ではゆるキャラのような地位を確立している。

仕事場では、アルファな女性はとても重宝される。持ち前の負けん気と、バカにされたら相手に『それ見たことか！』と言わせるまで自分を追いつめるという方法をとる。一方でベータな女性は、バカにされたら、『ひどーい』と言って笑ってそのまま流す。そして、何もしなくても、自分が欲しい物を相手が献上することが多い。『したたか』とは、彼女たちを表す言葉である。

アメリカで、主に社会性におけるキャラクターの違いで表現するアルファとベータ。心理学での認知行動療法で使われる専門用語で、人口の10％がアルファだけの人、10％にベータだけの人がいて、残りはその両方を異なる割合で持つ人、と言われている。

アルファな女性の愛すべき点であり、恋に邪魔な欠点というのが一つある。

それがアルファな女性にはないけど、ベータの女性にみられる『天真爛漫』さである。アルファな女性はそつなくこなす優等生である。つまり、「無難」である。相手の事ことをいつも気にかける気の効く無難な女性である。無難さに“面白み”や“突拍子もない”点がない。

その点、ベータな女性は、次にどんなワガママを言ってくれるか男性はいつもドキドキする。ワガママという言葉はアルファな女性にとっての言い回しだが、男性からしてみると『愛嬌』であり、『甘え』である。ワガママとはアルファな女性にとっては難儀（めんどう）なことという認識なので、無難にするのである。

ただ、考えてみて欲しい。自分の周りにいなかっただろうか？『良い人なんだけど、面白みに欠ける男性』が。アルファな女性はその女性バージョンである。ワガママ／愛嬌／甘えがないから男性から見て面白くないのだ。

だから、私はいつも聞く。かつて、誰か（親や友達）に『それ直した方が良いよ』って言われたことはない？って。『それって嫌われるよ』って中学生や高校生など学生時代の時に言われたことない？って。

だいたいそれらがあなたの個性である。そして、それを優等生であるアルファな女性は封じた可能性がある。そして甘えるということが分からなくなってしまう。

そして、甘えることが出来ない女性は生理に特徴が出てくる。

● 40日ぐらいの生理周期だったり、20日ぐらいの周期である。または、生理が28ー30日周期で来ない。
● 生理の始まる時と終わるときに赤黒い血が出る
● 生理前のイライラが止まらない
● 生理前は特にだが、無性に甘いものを欲する
● 子宮筋腫がある
● 子宮内膜症である

なぜか。

思考回路がホルモンバランスに影響をするからである。

私が子宮のクラスで、思考がどうホルモンに影響を及ぼすかを詳しくお伝えしているが、女性は「感覚」で本来生きるように出来ている。それを他人が指摘する「直したほうがいい」ということに迎合するうちに、自分の本来の感覚を封じ込めてしまう。それが生理に影響してくるのだ。水の流れがどこかで堰きとめられたように。そしてそれが生理に現れたり、生理前の感情の爆発として出てくる。

自分が面白みに欠ける無難な女性になる一方で、自分に自信を失うのだ。私ってこんな人間だったかと。そして私のところへセッションを受けにくるのだが、「ありのままの自分になりたい」とこれまた無難な表現をする…。

だいたい、本来は、そのあなたの持つ突拍子のなさが、一緒にいて面白いものである。アルファの女性がすでに持ち合わせた無難さのなかに突拍子ないあなただけの個性がきらりと光ったとき、男性は『こいつは何者だ？』と興味をそそり、ずっとあなたの個性の虜になるだろう。

もう教科書通りの生き方であるhow toをやめて、親には怒られるかもしれないが、私って本当はこんな天真爛漫さがあるのよ。それを嫌う人もいるけど、それを好きだという人もいる。そんな所へ足を踏み込んでみるのはいかがだろうか？

あなたの“突拍子のなさ”や“難癖”が魅力的だったりするのだから。そして、あなたが“難癖”だと思い込んでいることが、本当は最大の魅力かもしれない。それがあなたの魂の光だとしたら？

無難な女性から抜けて、我がままな突拍子もない女性（男性からしたら、甘えてくれる個性のある女性）をこの春、自分の内側に見つけてみるのはいかがだろうか？

それでも、目的意識が大切であるアルファな女性は「我がままな突拍子もない女性になる利点は何だろう？」って思っているかもしれない。

あえて、伝えておこう。
我がままな・甘えられる・個性のある自分になる決断が、やがて結婚相手と出逢ったときに、世間一般の幸せではなく、どれだけ「自分」が幸せだと思える人生を歩むかどうかにかかっている、ということを。

（注釈）
キネシオロジー：筋肉の反射テストを使って体の声を聞き、頭、心、体のバランスを潜在意識で整えるメソッド。